cimg5108 水澄みてど馬にむち打つ千里かな      玉

本校昭和18年卒業生(以降先輩)の著書「鞭台録」を読了した。鞭台録とは幕末の儒者・塩谷宕陰が、のろい馬に鞭(むち)うつように努力することを説いたことに由来している。才能のない者も、努力すれば才能ある者に並ぶことができるという意味になる。この先輩は、卒業式一か月前に入隊されため、卒業式には出られなかった。復員後は、主に政党関係の仕事で活躍された後、参議院副議長秘書まで務められた。その後、地域の福祉活動に情熱を注がれた。戦後政治史を飾る人々の間で、一貫して縁の下の力持ちを役割を果たした先輩に、玉商生の「質実剛健」を見させていただいた。爽やかな玉島の朝に、爽やかに読了させていただいた。                         昨日、先輩にお渡しできていなかった卒業証書を発送させていただきました。お受け取りください。