文化祭の二日後、玉商に最も近い田んぼで稲刈りが行われていた。小さな田んぼだが、大きなコンバインが入っていた。空は、完全に秋に替わった。やっと、赤トンボが飛び出した。長い長い暑い夏が行き、紅葉の便りが聞かれる季節にやっとなった。〈文責:校長〉撮影10月11日…写真右上:玉商体育館                                                        早稲(わせ)は刈りし越後の國この國のひろさ     一壁楼                                       良寛さんが修行された円通寺の麓(ふもと)に育った一碧楼が、良寛さんのふるさと新潟を訪ねて詠んだものである。信濃川の造る越後平野には、弥彦山を含む小規模な山塊(さんかい)のアクセントを除くと、広い広い沃野(よくや)が遙かに遠くの丘陵状の山地まで続いている。(空気が澄んでいるので意外と近くに見える)                                                                                           赤いとんぼう。氣まぐれに家出したことか。  一壁楼                               赤トンボは昔から学校が好きだ。よく遊びに来た。中庭やグラウンドが特に好きなようだが、最近、出席日数が不足している。保護者を呼ばなくてはならない。                                                                           萩すすきわが行く道のしるべせよ  良寛                                    田んぼの周囲には、セイタカアワダチソウに負けじとススキががんばっている。3年生諸君!体育祭・文化祭の達成感が、背高泡立草の肥料にならぬように。卒業まで、あと四ヶ月半。