〈写真〉左:撮影9月8日  中:11月26日  右:11月24日                                                      大きくなりました。8月から10月にかけては見た目はほとんど生長せず、11月になってから急激に生長を開始しました。今ではゆうに3メートルを越え、毎日花を咲かせています。元気な花です。重いつぼみが垂れている様子(写真下)は、H・Gウェルズ原作の映画「宇宙戦争」に出てくる、火星人の円盤から伸びる触手に似ているなあと密かに思いました。ここでいう映画は、2005年のスピルバーグ監督とトム・クルーズのコンビによるものではなく、1953年版のことを言っています。〈文責:校長〉                                           あきかぜに独り立ちたる姿かな 良寛                                                     珍しいと思った皇帝ダリアだが、里見川のゲートボール場際にも、わが万成坂にも立っている。皇帝ダリアを咲かせるには、何らかの支えが必要となる。                                                                                                                〈阿賀崎に蓮根掘る人を見て〉                                                                                                       UFOを避けるが如く蓮根(はすね)掘る  玉  ※蓮根(はすね)…レンコン                                                                                                                                              ラジオドラマ「宇宙戦争」事件というものがある。1938年オーソンウェルズがプロデュースしたドラマが、本物の実況中継と思いこんだ人々をパニックに陥(おとしい)れた。                                                                                 私にも同様の経験がある。私は宇宙人との結婚を考えた。1979(昭和54)年、筑紫哲也氏の「日曜夕刊!こちらデスク」という番組が、「宇宙人との交信が成功した」というニュースを報じた。アパートでわびしく食事をしていた独身の私は、独りでの食事に飽き飽きしていたこともあり、頭の中で未知の宇宙人と結婚して、家庭を持って、食事して、子どもができて、と一瞬の内に考えた。「今のは嘘です。エイプリルフールです。」という筑紫氏の言葉にも、怒りは何年間も収まらなかった。今なお、あのようなことを考えさせた、異郷での、独り暮らしの、あの愛に恋する状況が、人生で一番不安定な時期であったと反省している。