弓道場の裏手あたりからの眺めで、里見川と道口川の分岐するあたりである。手前が道口川。ボートで水中に沈めた縄をたぐって、仕掛けに掛かった魚を捕っている様子。ウナギではないかと思う。ナマズもいるやに聞いている。仕掛けも魚も確認していない。学校から川魚漁が見られるなんてうれしいことである。〈文責:校長〉9月28日撮影                                                              豪雨となりし鯊縄を沈め  一碧楼                                                                       一碧楼には鯊(ハゼ)釣りの句が多い。『鯊をつかむ鯊おおきいあたゝかい』、『鯊一連を一とす籠』、『黒鯊を逃がした水中なにもなし』その他多数。その中で、鯊の句の白眉は『鯊釣の帰りの鯊が少なうて洲崎へ灯が入つた』であろう。ところで、鯊縄(ハゼナワ)とは何か?ハゼのはえ縄漁だろうか。「列島雑魚譚」というHPで興味ある記事を発見した。「壷でハゼを採る愉快な漁法岡山県牛窓紀行●」というものだ。それによると、現在でも「ハゼつぼ縄漁」が、日生や牛窓などでまだ30件近くが許可されているらしい。旧児島湾や、瀬戸内海周辺には、ハゼツボのほか、ハゼを獲る漁法がたくさんあったとも書いてある。一碧楼も相当なハゼ獲り技量を持っていたにちがいない。そして、里見川、道口川で鯊を獲ったに違いない。                                           ※鯊は淡水・海水・汽水に産する。                                                              流の山女(やまめ)は鯊(はぜ)を知らずして鯊は愉快に人に釣らるる  玉                                                          【1996.1.7日経新聞、日経歌壇 岡井隆 選】                                                                                             今から14年前、玉島の街から高梁川に出て、霞橋を渡るまでの堤防上の道から見た光景から詠んだ短歌である。ハゼは愉快だという思いは今も変わらない。