里見川の布袋葵(ほていあおい)とその花である。花が美しいので、明治時代に観賞用に持ち込まれた。花は、ウォーターヒヤシンスと呼ばれることもある。しかし、繁殖力があまりに強いため、水の流れを止め、漁業に影響を与えるなど環境悪化で問題となっていてる。倉敷川や笹ヶ瀬川下流では、川にネットを渡して集め、重機で陸に上げて処理している。大変な費用である。〈文責:校長〉撮影10月5日                                                                                                               流れ来る布袋葵を受け止める防御ネットは海に膨らむ       玉                                                                        【1996.9.16朝日新聞、朝日歌壇 佐々木幸綱 選】                                                                     白鷺も真鴨も鯉も蹴散らして笹ヶ瀬川をヌートリアゆく  玉                                                                     【1996.4.22朝日新聞、朝日歌壇 佐々木幸綱 選】                                                                     二首とも我が母なる川・笹ヶ瀬川を詠んだものである。桃太郎の桃が流れ来た川で、布袋葵とヌートリアと、ジャンボタニシが大きな顔をしている。里見川・道口川を含む岡山県南河川は全て同じ状況である。桃太郎の再臨を願う。