明けましておめでとうございます。玉商百景第100号をお届けします。
〈写真〉人気の干支だるま。現在、玉商の受付で年賀の挨拶中です。
福だるま干支の兎が首を振り 玉 玉島は西日本一のだるまの産地です。現在二つの工房で生産されています。正月の6日、その一つである「玉島だるま・虎製作所」を乙島に訪ね、創業者の中桐一人さんにお話をうかがいました。テレビの取材などは、忙しい時には断ることもあるとのことでしたが、突然お伺いしたにもかかわらず丁寧に対応していただきました。工房では、夏から秋にかけて「だるま」を作り、冬から春にかけて「虎」を製造するそうです。現在、中桐さんは、〈首振り虎〉を、他の従業員の方は三原の「神明市」用のピンクや黄色の〈カラーだるま〉を造っておられました。カラーだるまは2000個も売れるそうです。〈文責:校長〉撮影1月6日 恵方(えほう)とはこの道をたゞ進むこと 高浜虚子 その年の吉方(歳徳神のいる方角)を恵方といい、恵方にある社寺に詣でることを恵方詣(えほうまいり)という。しかし、虚子は、恵方とはこの道をただ進むこと、すなわち、己の志す道(俳句の道)にまい進することと言い切る。この言い切る力が、俳句の力である。恵方を、人生や我が道、天職などに置き換えて言い切ることができたら素晴らしい。高校生諸君、この句を覚えておこう!
〈写真〉左:虎の絵付けをする創業者の中桐さん 右:枝に花咲く虎の首