とっとう鳥とっとうとなく青くて低いやま青くて高いやま  一碧楼                                                                         「とっとうどり」は東北地方の方言で、「かっこう」のことです。秋田県仙北市の東林寺門前に「とっとう鳥」の句碑が建っているそうです。かっこうは夏の季語。秋田へ行ってみたい! 《 【玉商百景24】再掲 》                                                                     【玉商百景24】の願いが叶い、秋田県に行ってきました。 東林寺は水深日本一の田沢湖近くの静かなお寺です。何代か前のご住職が俳句好きで、その関係で句碑が建ったのではないかと、現ご住職の奥様からお聞きすることができました。「かっこう」の鳴き声はよく聞こえるそうです。玉島の海辺で育った俳人・中塚一碧楼が見た「青くて低いやま青くてたかいやま」をしっかり堪能してきました。〈文責:校長〉                                                                                                                たそがれどきに着きし親しさ夏めくに  一碧楼                                                                     筧(かけひ)を山の水われに水来る   一碧楼                                                                           筧は節を抜いた竹などで作った樋(とい)などのこと。高峻な山はないが、山の青さと水は豊富な森だった。                                                                   棚経(たなぎょう)に出ておりますと僧の妻   玉                                                          棚経とは、お盆に僧侶が檀家を訪れ精霊棚(しようりようだな)の前で読経すること。東林寺ご住職は、町のお寺の手伝いに出ておられました。